瞑想初心者に、まずはここから〜サマタ瞑想【座学編】
瞑想ってなんかいいみたいだけど
いろいろあってどこから手を付ければいいのかわからない。
やってみたけど、ちゃんと出来てるのかわからないし、効果が出ているのかもわからない。
そんな初心者の方におすすめなのが
瞑想法の基本中の基本(と言っていいと思います)のサマタ瞑想です。
実際のやり方(実践編)次回に投稿しますが
まずはサマタ瞑想とはなんなのか
その説明と効果、効能について。
ただやるより、自分が取り組むものがいったいどういうものなのか
それによってなにが得られるのかが事前にわかっていたほうが、より取り組みやすいかと思います。
サマタ瞑想とは。
サマタ(Samatha)とはパーリ語(インドの古語)で「止」の意味です。仏道の瞑想法には「止」と「観」の二つがあり、この二つを合わせて「止観」の瞑想法といいます。
「観」の瞑想法にはお釈迦様がさとりを開くのに実践されていた「ヴィパッサナー瞑想」という瞑想法がありますが、今回はこちらではなく「サマタ瞑想」を解説します。
サマタとは
一点集中型の瞑想法で
基本的には呼吸やイメージ、または想念など、何らかの対象を決め、それに心を一点集中して心をつなぎとめます。
その目的は対象との合一です。
この合一状態を「禅定」や「サマーディ(三昧)」と言ったりします。ようするに精神集中が深まりきった状態のことです。
サマタ瞑想において具体的、代表的な行法としては
呼吸を対象にした呼吸瞑想。
マントラ(真言)の復唱(繰り返し唱える)を対象としたジャパ瞑想、四無量心(慈悲喜捨という四つの心の働き)を対象とした慈悲の瞑想などがあります。
今回説明するのは
呼吸を集中対象としたサマタ瞑想です。
以下、脳科学からみた科学的な検証結果から効果ありと認められている代表的なものになります。
幸福感が高まる
脳内物質であるセロトニン(幸福ホルモンとも言われる脳内伝達物質)の分泌および左側の前頭前野の活性化を促すことによって。集中力の向上
ストレス反応を起こす大脳辺縁系の該当部位の働きを抑制することによって。生産性、作業効率の向上
前述の「集中力の向上」によって。記憶力の向上
背外側前頭前野の活性化を促すことによって。ストレスの低減や不安の解消
大脳辺縁系の働きを抑制することによって。免疫力の向上
左前頭前野の活性化が免疫系を強化することによって。直感力の向上
意識の状態が明晰になる。島皮質(とうひしつ)の活性化を促すことによって。
いかがでしょうか?
実際に取り組む前に
こういったメリットや効果があるのだとわかったほうが、より積極的になれるのではないでしょうか?
前置きがずいぶんと長くなりましたが
ここから、実際のサマタ瞑想の実践についてです。
余白が足りないので次回に続きます。