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“お芝居をしないと、この社会では異邦人として扱われるほかない”

書く瞑想〜The Artist's Way(ずっとやりたかったことを、やりなさい。)

書く瞑想〜The Artist's Way

夢やゴール、大きな目標といったものがない。

そんな声をよく聞きます。

もっと単純にいうと、やりたいことがない。

わからない。

でも、知りたい。

やりたいことを見つけたい。

そんな声です。

自分が心の底からやりたいと思えるようなことをしたい。

だけどそれがわからない。

見つからないんだという悲鳴です。

ささやき声にすらならない、聞こえない悲鳴です。

でも、実際にはそんな声を発している人も、ちゃんと「やりたい」ことをやっています。

人は本質的にやりたいことしかできない(していない)からです。

NLP神経言語プログラミング)ではすべての行動には肯定的な意図があるという大切な前提を示しますね。

たとえ周囲から自虐的な、自分を傷つけるようなことをしているように見えていても(本人もそう感じていたとしても)それは本人が望んでしていることです。

少なくとも、捕虜や囚人のような立場で強制されていない限りは。

では、なぜ「やりたいことが見つからない」んでしょうか。

やりたいことを好きなだけやっているはずなのに。

そこには心の表層と深層が食い違っていることがあるのではないでしょうか。

表層はいわゆる意識できる意識。顕在意識といったもの。

深層は意識できない、無意識や潜在意識といったもの。

これらがつながっていなくて、それが悲鳴を生んでいるのではないでしょうか。

そんなとき、書く(描く)瞑想が役に立ちます。

最近この書く瞑想をはじめて1ヶ月ほど経つNさんから近況が送られてきました。

Nさんがしているのはジュリア・キャメロンがすすめる(The Artist's Wayの著者)「モーニングページ」というものです。(最近は「ジャーナリング」なんかもありますが、手書きの効能はよくいわれるところ)

朝起きたら一番にノートに向かい、3ページを文字で埋めます。(文字でなくてもいいです)

文章を書くというのではなく、思いつくままに手を走らせます。

何を書いてもいいです。

書くことがなければ「ない、ない、ない」でもいいし、「うー、うー、でてこない、つらい」でもいいです。

大事なことは表層の意識の検閲をさせないこと。

それをすり抜けることです。

ですから、どんな言葉、考えを書くかではなく、心の奥底(深層)に降りていって、向き合って、探し、引っ張ってくること。

言葉になる前の何かを探す(そのために考える)ことです。

Nさんいわく、最初はとてもつらかった。

3ページ手書きで埋めるのは、それ自体も疲れるし、なによりその意識状態を維持するのがしんどいと。

そもそも、こんなことをして本当に得られるものがあるのか。

変化するのか。

そういうつらさもあったそうです。

それでもなんとか続けていくうちに、取り組む意識も、そして書く(出てくる)内容にも変化がみえてきて、今では「大変だけどやらずにはいられない」状態だそうです。

人には見せないこと(基本、自分でも振り返りをしないこと)がルールなので、文字が判別できない範囲で書いたものを送ってもらいました。

最初のうちはなんとか書いてはいるのもの、文字は大きく、余白もたっぷりです。(埋めるのが大変なため)

それがだんだんと余白が減っていき

最近では文字サイズが小さくなり、なおかつ余白もほとんどないビッチリな状態。

米粒にお経を書くような感覚だとおっしゃってました。

まだ目に見える大きな変化はないけれど、生活習慣が変わってきたとか、心の在り方、感覚が違ってきたとか。

たくさんのフタをされたツボがあって、その上にさらにホコリがたくさんつもっている。

その状態を感じるようになったそうです。

そして、そのホコリを自分の心そのもの、意識だと勘違いしていたのかもしれないと。

まだホコリを払っている段階だけれど、その先の「フタ」そして「ツボの中身」はいったいなんなのか。

続けていくとのこと。