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“お芝居をしないと、この社会では異邦人として扱われるほかない”

悪とは、システムを無批判に受け入れることである〜五分後の世界

相変わらずマスクの大流行(例の感染症よりずっとずっと)が続いてます。

でも、変だなぁと思うのは、行きつけの場所(コンビニやカフェ等)に「マスク着用」の指示が示されてはいるのだけれど、していないでも注意や排除をされないこと。(ビッ○カメラみたいに強制、マスクを買わせようとするところもあるけれど)

本当はみんな知ってて(する必要がないと)、でも仕方なく(「そんたく」っていうんでしたっけ?)なにかに従って形だけつくろってるだけなのかなと。

そんなふうに好意的に(上から目線です)とらえようかなと思ってたらそんなことは全然なくて、やっぱり自分の頭を使わない(調べない、考えない)で権威(ただのラベルなのに)や多数にあわせてるだけの害悪な脳足りんばっかりだなと痛感した出来事が今朝ありました。

とある宅配便(黒猫)の窓口に行ったところ(意図せず、普段どおりにマスクなしで)受付係の女性がなんかへんな態度だなぁと。

ちょっと汚いものでも見るような態度で(いや、本当に)

「次からはマスクしてきてくださいね」

え?

「次からはマスクしてきてくださいね」

大事なことだから(彼女にとって)二回言ったようですが、その態度(汚いものを前にしたような)と、なんの権利もない要請に衝撃を受け、数秒頭が真っ白になりました。

その女性はマスクをしている。

我々の間には例の透明の板が降りている。

私は咳こんでもいないし、くしゃみもしていないし、大口を開けて発話もしていないのに。

はじめて神様の気持ちがわかりました。

こいつら全員洪水で流しさりたいと。

そのあと、今読んでいる小説(村上龍さんの『五分後の世界』)で刺さった、主人公のつぶやきです。(ちょっと長い引用ですが)

オレがもといたところはみんなひどいおせっかいで、とんでもねえお喋りなんだ、駅で電車を待っていると、電車に近づくな、危ないから、なんて放送があるんだぜ、電車とホームの間が広くあいてるから気を付けろっていう放送もある、窓から手や顔を出すなってことも言われる、放っといてくれっていってもだめなんだ、自分のことは自分で決めて自分でやろうとすると、よってたかって文句を言われる、みんなの共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だからみんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる、大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上気が狂っちまってるんだよ、いつも吐き気がしてあたり前の世の中なのに、吐くな、自分の腹に戻せって言われるんだから、頭がおかしくなるのが普通なんだよ

悪とは、システムを無批判に受け入れることである(ハンナ・アーレント