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“お芝居をしないと、この社会では異邦人として扱われるほかない”

心と身体は同じもの。心は身体を形成する〜GO WILD - 野生の体を取り戻せ!

f:id:showjinx:20220402110425p:plain 『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』は

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『脳を鍛えるには運動しかない!』
のレイティ博士とリチャード・マニングの共著。

トレイルラン(自然の中、山道を走る)
糖質を制限した食事
睡眠
マインドフルネス
バイオフィリア等

の面から、近代文明によって質の悪くなった身体(そして心)を「野生性を取り戻せ」という視点から科学的な知見を豊富に紹介しつつ説明しています。

他の本でも思うことですが、こうした本を読んで知識をつけつつも、自分のレシピは自分で試行錯誤しながら作るしかないということ。

これなら誰にも等しく絶対効くというものはなく、それは自分で見つけるのだと。(食品、栄養の摂取についても)

そのためにこうした本を生かしていくのが良いのでしょう。

運動や食事内容についてたくさんの「これしかない!」的な本が出ていますが、それぞれで違うこと(矛盾したり衝突するような)を声高に言ってたりしますし。

それが問題だということではなく、一人一人違うのだから(腸内細菌叢なんてまさに)唯一無二の結論を求めようとするのが愚かなことなのではないかと思います。

そうしたそれぞれの本はその系においては正しく完結しているわけですから。

とはいえ、明らかな間違いもあったりするので(これは致し方ないところ)そのへんを判断するためにも色々と読んで、そして試していくのが賢明かと思います。

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『食のパラドックス』のガンドリー博士は玄米を食べるくらいなら白米のほうがまだマシ(精米することでレクチンが減少するので)、その点日本は昔から精米した白米を摂っていて、それは自然とうまれた生活の知恵だみたいな)とか

『GO WILD』ではベアフットランニング(裸足)を単純に「ずっと昔はそうだった!」ということで推奨してたりしますし。(現代の舗装された路面、それを考慮した必要なフォーム等の導入には触れず)

他にはテロメア、バイオフィリア、エピジェネティクス、アロスタシスなんかが興味深く印象に残りました。

そして、あらためて心と身体は同じもの。心は身体を形成するということが科学的にも明らかになっていることを確認できたのも良かったです。

こちらもあらためて「腸」(脳と腸の関係、脳腸相関)の大切さがわかって良書。