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“お芝居をしないと、この社会では異邦人として扱われるほかない”

瞑想でショートスリーパーになれますか?

深い瞑想を15分すると
1〜2時間の睡眠に匹敵(ひってき)するなんてこともいわれます。

時間数はともかく
瞑想が質のいい睡眠の役割を果たすということのようです。

ということは、瞑想を習慣化していれば
ショートスリーパー(プロレスの技でなく、
あ、それはチョークスリーパー)になれるのでしょうか?

科学的な検証結果をみると
そのような効果はあるのでしょう。

実際、仕事場なんかで合間に瞑想をすることで
瞑想後のパフォーマンスがあがることは体感できますし。

精神的にもリフレッシュ、
リラックスして(緊張緩和やものごとの整理)ということで効果はあると思います。

ですが、睡眠は睡眠で
ちゃんと別に時間を確保してとったほうがよいです。

また、瞑想してると寝てしまう
なんてこともよく聞きますが、

それは睡眠不足、疲れているので
瞑想より先に十分な睡眠時間をとりましょう。
(瞑想はその次に)

睡眠の重要性について、わたしの経験から。

以前、一年くらいのあいだ
1日3時間の睡眠で過ごしていたことがあります。
(90分を二度にわけて)

当時、手に職をつけようと思って(その頃していたWeb/ITには嫌気がさしていたので)飲食の経験があれば、どこでもなんとかやっていけるんじゃないかという、今にして思えば実に浅はかな考えで。

時給が安いのでひとつだけではやっていけず
2〜3の店をかけもちして働きました。

カフェ、イタリアン、フレンチ、パン屋などなど。

始発から終電まで。

ということで、必然的に睡眠時間を削ることになりました。(月に一度の休みの日には爆眠しますが、もちろん「寝だめ」なんてことはできません)

芸能人や小説家で
有名なショートスリーパー
少なくないですが
(さんまさんとか、京極さん)

果たして1日3時間の睡眠で
(せめてまとめてとれればまだしも)
やっていけるのでしょうか?

答えは

否(いな)。
(少なくとも私の経験では)

慢性的に寝不足なので
歩いていても気を抜くと寝ます。
(転びます)

仕込み(料理等の)をしていて
包丁を使っていても寝ます。
(危ないです)

終電を待っていて
座るとすぐに寝落ちするので
ホームで立っていても寝ます。

ホームで寝ると線路に落ちてしまうので
寝ないように自分の顔を殴ったりつねったりして耐えます。

よくそんな生活を一年も続けたなぁと思いますが
もうこれ以上はやめたほうがいいという事件がありました。

シェフに「そこのとって」と言われ
はいと差し出したのが、、栓抜きだったのです。

当然シェフはきょとんとして止まります。

わたしも「?」となって止まります。

数秒後、やっと自分が持っているものが
鍵ではなく栓抜きであることに気がついて

「あぁ、これはもうだめだな」と思ってそんな生活に見切りをつけました。

もうほとんど本能と反応でしか動いてなかった状態です。

逆にいうと、本能と反応だけでも(思考なしでも)けっこういろんなことが(それもヘヴィに)できるもんだなぁと感心しました。(他人事のように)

©高森朝雄ちばてつや講談社

極限を見るのは大事ですが、ほどほどに。

おかげで唯一あった結婚のチャンスも逃し(いやいや、そこまで開示しなくていいから)そんな生活をやめたあとは幽霊のように暮らしてました。(記憶がほとんどないですね)

そんなわけで、
瞑想を睡眠の代わりと考えず
睡眠は睡眠。瞑想は瞑想でやりましょう。

眠くなってしまうような
リラックスに入る瞑想行為もありますが
基本的にちゃんとした瞑想をするには体力が必要です。
(だから体操としてのヨガ、ハタ・ヨーガがありますね)

本気の瞑想をすると
むしろ疲れるものです。
(運動の疲れとはまた別の)

そんな本気の瞑想をしたら
そのあとはしっかり寝て休みましょう。

もちろん、リラックスやリフレッシュのための瞑想も有効です。

ただ、瞑想が睡眠の代わりになるというような捉え方はしないほうがどちらにも(瞑想にも睡眠にも)いいでしょう。