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“お芝居をしないと、この社会では異邦人として扱われるほかない”

狂気はブラックホールのように人を惹き込む〜ヴァージン − 僕は世界を変えていく

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気功を実践するにあたって
大切なことはいくつかあるけれど

“ ここでいう気功とは
共感覚による内部表現の書き換え ”

深い “変性意識状態” と “臨場感” を高めることが
とりわけ 重要 だということは
君も知っての通りだね、オールド・スポート。

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最近 あらためて思うのだけれども
このふたつを得るのに 読書というのは
本当に役に立ってくれるね。

読書に限らず 絵画や舞踊、映画のような
総合芸術を鑑賞することでもいいのだけれど
読書はとりわけコスパが高いと思うんだよ。

あ、もちろん、稀覯本とか
高度な専門書といった高価なものはあるにしても
だよ。
(とはいえ、
必要なひとには適正価格なわけだけれども)

好奇心旺盛で 読書家の君は
とっくに読んだかもしれないけれど
去年 僕が読んだ『ヴァージン』。

これが超絶面白くて
こうしてつい 君に筆をとってしまったわけさ。

そう。

あのヴァージン・グループの総帥
(というか会長か)である
リチャード・ブランソン の自伝だね。

名前と(爵位「Sir」も授与されたとか)
影響力のすごさみたいなことは なんとなく
見聞きしていたけれど、

この 本人が書いた
「あまりにも赤裸々な」
自伝は リチャードのことだけではなく

彼とその周辺、そこから広がる世界までも
顕(あらわ)に、これまた赤裸々に、そう、

臨場感 をたかめて 体験させてくれる。
(擬似的なもの であっても脳内では同じだしね)

恥ずかしながら、ここでもあらためて
個々といった存在はなく、関係性が存在を生じさせる
っていうゴータマのあれを思い出したよ。

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さらに 恥ずかしながら なんだけれども
読むのに すごく時間がかかってしまってね
オールド・スポート。

いや、リチャードが がんばりすぎちゃっててね
とにかく分厚いんだよ。
(測ったら4.5センチメートルあったよ)

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やれやれ。

ま、そんな「やれやれ」も ありがたいこと
ではあるんだけれどね。

なにせ「超絶」面白いから。
Instagramで リチャードが 回転寿司になってるのを見つけたよ)

そもそもディスレクシア
難読症、読み書き障害とかいわれる
やつだね。トム・クルーズもそうらしいね)

で 人生の早いうちからかなりのハンディを
負っていたにもかかわらず、逆にそれを
生かしてというか、ものともせずに 次々と
痛快な(ときに危険な)行動と とんでもない結果に
結びつけていく リスク・オリエンティッドな 生き方は
はたからみると「狂ってる」んだけど

だからこそ強烈な重力、牽引力を引き起こし
そこに引きずり込まれるようだよ。

そう、 この本を読んでいるだけで 彼の生きてきた
超がつくほどの貴重な体験を追体験できるわけさ。
(深い変性意識状態、そして臨場感)

まぁ、誰もが
等しく そうした体験になるわけではないけれど
(それはそうだ、読み手がどんな生き方、
どんな考え方で 生きてきたかによって 受け皿の
大小、形は違うからね)

大なり小なり、リチャードのやってきたこと
(そしてそれが周囲に、世界に、そして宇宙に)
にガツンと やられることは間違いないんじゃないかな。

どうだろう、オールド・スポート。

こんど君の感想も聞いてみたいね。

あ、あと一冊。

狂ってるつながりで
武田真治さん の自伝にも
触れたかったんだけれども、

もう 余白が足りないのでまた次の機会に。

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