心身と栄養に直結な二冊〜チャイナ・スタディーとWHOLE
2020年に読んだなかで
ベスト 5 に入るのがこの 2 冊。
どちらも
ドクター・コリン・キャンベルの著作で
『 チャイナ・スタディー 』と『 WHOLE 』。
付箋(ふせん)を貼りすぎていて、
その意味があまりないという。
(メンタリストのDaiGoさんからすると「それ、脳科学的に意味ないから」とか言われそうだけど、印は必要なんです)
どちらもなかなかにボリューミーですが、
最低でも2回は読まないと得るものは少ないかと思います。
『チャイナ・スタディー』に序文を寄せている
ジョン・ロビンズ(『エコロジカル・ダイエット – Diet for A New America』の著者)は、
そのなかで
“ わたしはすでに本書を二度読んでいる。
そして、読むたびにはかりしれないほどの知識を得た ”
と言っていて、
「え?!
この分厚いのをまた読まないといけないのか」と、
読み始めた当初は若干尻込みしましたが、
再読をはじめてすぐに腑に落ちました。
本書だけにいえることではありませんが、
最初に読んだときに得るものはただの衝撃や印象であって、
それは知恵(智慧)以前の知識にすら遠く及ばない。
実際、何度か読むと、
読むたびに刺さってくる(理解ともいえる)部分、
その質が変わってくることに気づくことでしょう。
そういう体験も「 抽象度の階段をのぼる 」といえるのかもしれません。
この二冊を読むことで、
これまでの衣料や栄養(学)といったものの
常識やパラダイムがひっくり返るでしょう。
(もちろん、そんなことは認めないっていう人もいるでしょうが)
とにかく面白いです。
大変興味深く、また刺激的です。
そして、自分にはもちろん、
大切なひとにも活かせる何かが手に入るでしょう。
いやぁ、とはいえ、
こんな分厚いのを読む時間ってなかなかないよという人は映画があります。要点はつかめます。
Netflixで『フォーク・オーバー・ナイブズ – FORK OVER KNIVES』。
Netflixに加入している人はもちろん、まだの人も無料のお試し期間で観られるのでぜひ。(確認したら、もうラインナップからなくなってて残念)
Dr. コリン・キャンベルも出演してます。
(往年のロイ・シャイダーにちょっと似てますね)
他にもPBWF(Plant-Based Whole Food)を提唱している
「PBWF界の三賢人」(わたしが勝手にそう命名している)
のひとり、Dr. エセルスティンも。(あとのひとりはDr. マクドゥーガル)
タイトル(FORK OVER KNIVES)は
何を意味しているのだろう?って思いましたが、
FORKは食事(と、そこから得る栄養)の比喩(フォーク)で、
KNIVESはナイフ=メス(医療)ってことで、
食事が医療を「OVERする」(超える)っていうかんじなのかなと。
内容をくわしく紹介せずにこんなことを言うのもなんですが、
前から疑問に思ってたのが
「人は昔から肉を食べて生命をつないできていて、たかだか1万年かそこらの歴史しかない穀物からの栄養(糖質、炭水化物)摂取なんてヒト本来ではない」
みたいな主張。
(ケトジェニック至上主義)
ケトン体はたしかに重要で、
それを生かした摂食によって
病状や体質の好転、改善につながることは
それなりに理解していますが(たぶん)、
そこだけにフォーカスしてしまうと、
Dr. コリン・キャンベルがいう
リダクショニズム(細分化主義、要素還元主義)
に陥ってしまうのではないかと危惧します。
そもそも、
植物より動物を食べるほうがずっと大変ですし。
(植物と違って動物は動くし逃げるし)
捕まえるにも
調理するにも
手間がかかるし。
そして、
個人的には赤い血が流れている生き物を
屠る(ほふる)ことがそれほど「自然」であるとは思えないんですよね。
「必要」ではあるにしても。
肉などの動物性タンパク質(脂質も)美味しいし、
必要だったり有益だったりすることはありますが、
それだけが最善だとはとうてい思えない。
(住む地域によってはそうしたものが圧倒的に主食になるという場合はあるにしても。たとえば昔のイヌイットとか)
そのへんの答えがないかなと、
ふわっとフォルダに入れておいたんですが、、ありました。
これもここで紹介するには紙面が、
余白が足りないのでまたの機会にしますが、
これはNetflixで観られます。
(『ゲーム・チェンジャー / The Game Changers』)
ひじょーに面白く
興味深い内容です。
この映画でもいろいろと
紹介したいことはあるんですが
登場人物のひとり、
動物性の食物を摂らず
重量あげで ギネスブック級の記録を出している
「ふわっとふくよかなウルヴァリン」
(わたしが勝手に命名)のエピソードとか、
胸アツすぎます。
(これはまた後ほど)
「ふくよかな」ウルヴァリン。
(彼がこうなろうとした動機、エピソードがほんとに胸熱で)
ベルトが上下逆さまなのがちょいと残念ですが、
このあとギネス記録を更新。
こちらは本家のウルヴァリン。
とにかく面白いので
(栄養とか健康とかももちろん大事ですが、充実した人生をエンジョイして生きるという意味でも)
どれも(どれかひとつでも)
触れてみると世界が、宇宙が変わるので是非。
あと、おまけに(いや、そんなこと言っちゃ失礼なんですが、サービスってことで)『ジェネレーションアイアン』もNetflixで。
これも 2 と 3 は Netflix で観られます。
(しつこいようですが、加入してるならフルに活用したほうがいいし、加入してなくてもお試しの無料期間で観られますから)
今回紹介したもろもろは、
どれも身体(=心)、
栄養(身体と心を形作るもの)に直結しています。
そして、どちらも(ここ大事)高額な費用は必要ないということ。
(むしろ「健康」を意識してやっていた多くのことから開放されるでしょう。だからこそ、既得権益の強烈な反発、妨害が人々を墓場に引きずり込むわけですが)
健康も幸福も、
わざわざ探しにいくことはないし、
こっちの水は甘いぞ〜という
ハーメルンの笛吹き男にフラフラとついていくこともない。
いつだって「そこ」にある(あった)のだから。
『 花の子ルンルン 』にあったように。