瞑想でガンは消える?〜熟さぬ実は落ちることができない
あまり大きな声では言えないのですが
ある女性に瞑想の指導をしたことがありました。
(女性に瞑想の指導をしたことが大きな声で言えないことではなく、詳細はこの先でわかります)
彼女と会ったのは
二泊三日のリトリートで
その中でだんだんとお互い自己開示をしていく場面があったんですね。
そこで彼女は
自分が末期のガン(乳ガンから肝臓へ)、ステージ4だということを明かしました。
彼女について 問題のない範囲でつづりたいと思います。
リトリートの主催者からのお願いで
わたしが参加者の皆さんに瞑想のガイド(誘導)を何度かしたんです。
彼女は当然といえば当然なのでしょうが
精神的に不安定なところもあり
瞑想については否定はされませんでしたが
かといって大喜びでという状態でもありませんでした。
それが、実際にしてみると(このときはボディスキャンからサマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想を)
短時間ながらも(15分〜30分)心身にいい感触を得ることができたようで、瞑想後のフィードバックでも顔の様子、発言にはればれとしたところがありました。
その後、ご自分でも何度か実践されている様子も。
わたしとしても大変うれしく、貴重な体験をさせてもらったのですが、リトリートが終わり、お別れをした後
Facebookで繋がって(今はもうやってませんが)いただいたメッセージにはもっとうれしいことが書かれていました。
プライバシーに配慮して問題ない一部のみ、紹介します。
この時点で彼女は治療にたいして具体的な行動にうつす決心がついておらず、そういったこともあって心の整理のためにもリトリートに参加されたとか。
それが、そのリトリートや瞑想体験をして帰ったら、なにかが自然とふっきれたそうなんですね。(以下、一部引用)
私は、リトリートから帰って次の日に 手術をすることに決意しました。
昼さがりに太陽の光にぽかぽか 照らされながらお茶を飲んでいたら 決めてました。
なんかね、正心さんに 友達申請してから、ね、私の、 ここからと、ここまでが、 繋がって行ったみたいに感じてるの。
今までの過去と、これからの未来が 見えない糸で、繋がって行くような 感触がしています。
正心さんは、リトリートの間、 ずっと、これからの未来を、 夢を語っていたからかな?って、 わたしは思った。
それで、私も、これからミラクルな 未来が、待っていそうな 気持ちになってます。
ここまでで以上、だった話なのですが、最近共通の知人から彼女のその後を聞く機会がありました。
手術を決心し、そのための検査入院をした際、ガンがきえていたのだそうです。そして、手術はせずに経過観察へ。
一緒にした瞑想が関係あったかどうかは誰にもわかりません。
ですが、リトリートでの体験、瞑想の体験を持ち帰って変容した彼女の心が身体にも何かしら影響を与えたということはあるかもしれません。
医学的、科学的な根拠を示すことはできませんが、同様に効果(関係)がないという証拠もありません。
実際、瞑想がガン患者のストレスを低減したり、免疫機能の改善をもたらしたという報告は少なくないようです。(それらについては興味のある方はご自身でお調べください)
瞑想が彼女のガンにどのような影響を与えたのかは天のみぞ知るということにして
とにかく一期一会(二泊三日ですが)のご縁が、このようなドラマと朗報をもたらしてくれたことに、あらためて「縁起」を感じます。
ここで終わりでもいいのですが、さらにこの後がありまして。
彼女は別のリトリートで偶然同じ病状(進行も)の方と友達になっていたそうですが、その方と電話で話した後、その友達もガンが消えていたそうです。
同調でしょうか。
実際になにが彼女たちの身体に起こったのか、誰にもわかりませんが
あらためて、わたしたちはすべて単一の存在ではなく、途切れることのない関係性、連続性の中に生かされているのだなぁと
無常、無我、縁起
に思いをはせる今日このごろです。